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つゆのひぬま

梅雨の季節になると「つゆ」という響きから山本周五郎の「つゆのひぬま」を思い出す。

高校3年の春だったと思う。数学教師の部屋へ遊びに行った。そこで目にした、書棚の中に山本周五郎の本が何冊かあった。

そして「城中の霜」と云う本をもらった。武家社会の生き様や恋物語が当時の私には新鮮だった。それがきっかけで周五郎の作品を読むことになった。

本日、紹介する「つゆのひぬま」だが梅雨の中でも陽がさす、わずかな時間「梅雨の陽ぬ間」だと長く思っていた。

ところが先日調べたところ、そうではなかった。朝露も干かないほど短い時間、ほんのひとときの意、「露の干ぬ間」・・・だった。なるほど。

普段使いの言葉ではないが、日本語の表現としては「趣」のある言葉だ。人生や出会いも振り返れば「つゆのひぬま」と言える。ほんのひとときだ。


40年ぶりに読み返してみる。
つゆのひぬま_a0212896_21514040.jpg

               本棚の奥から引っ張り出した
by kodama-express | 2016-06-11 21:51 | あーちゃんHISTORY | Comments(0)

 旅した街を振り返ろうよ    長野県 栂池高原

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