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(祝)ブログ 6年目の第一回

漁船に携わる仕事をしていたので船の話を少々。

「船で一番偉い人は?」と聞かれれば一般ピーポーは「船長」と答えるだろう。ところが漁船の場合、船長ではなく「漁労長」と呼ばれる親方がいる。船頭とも言う。

漁船の目的は魚を捕ることである。よって、すべての権限は漁労長に任されている。どこの漁場で漁をするか?いつ出港するか?作業手順はどうするか?など漁労長の判断が水揚げを大きく左右する。漁船の場合、船長はあくまでも漁労長の指示に従い、操船するだけである。

ちなみに「オモカジ、イッパーイ」の意味を知っているかな?これは進行方向を「右に舵を切る」ときに使う言葉だ。左に舵を切るときは「トリカジ(取舵)、イッパーイ」と言う。クイズ番組などにも時々出題されるので覚えておいてね。

次に200海里という言葉について。この距離はおおよそ370km、つまり自国の海岸から370km以内は自分の海ということだ。だから魚だけでなく海中の鉱物資源である石油や天然ガスなども自国の物と主張できる。

他国がその中で操業したい場合は漁業協定に基づき入漁料を払い、漁獲枠を決めて獲らせてもらう。ただ一部の国はそれを無視しているので国際問題になっている。我が国は他国の傍若無人な振る舞いに対しては毅然たる態度で臨まなくてはならない。キッパリ。

200海里である370kmの算出方法だが難しいようで覚えれば意外と簡単だ。40000÷360÷60=1.85km これで1海里がわかるので、この1.85×200=370km(200海里)となる。

ちなみに40000kmは地球の円周、360度は円の内角の和、60は分である。これが理解できるとハワイまで20ノット(時速37km、1.8×20)の船で行く場合、何日と何時間で行けるかがわかる。

誰もがコンパスと海図があれば世界中をバーチャルに旅することができる。本日はブログ6年目、記念の「第一回目ブログ」なのでちょっと高尚にいたしました。
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大事な話を忘れていました。1海里=1852m の覚え方

身近にあるカレンダーを見てください。1日の下は8 その下の一の位は5 その下の一の位は2 一海里は1852m つまり忘れたときは1日の下の数字一の位を思い出してください 1852 です。 私と君(男女問わず)との秘密です。誰にも言っちゃだめだよ。
by kodama-express | 2016-06-04 06:56 | あーちゃんNOW | Comments(0)

 旅した街を振り返ろうよ    長野県 栂池高原

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